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「過激な性教育」と同じパターン。子供達の心身への影響が心配です。 将来、薬害問題に発展するかもしれません。
http://sankei.jp.msn.com/life/education/100905/edc1009051934003-n1.htmより転載します。
【解答乱麻】参院議員・山谷えり子 セクシュアルデビュー?
近年、若い女性の子宮頸(けい)がん発症率の増加を受け、政治の場では予防ワクチンの国の助成のあり方について議論が行われている。3回接種で約5万円のワクチンである。すでに126市区町村で公費助成が実施または実施予定で、東京都杉並区のように「中学入学お祝いワクチン」として無料接種が始まった例もある。年ごろの女の子のいる親は接種すべきか否かで悩まれていると聞く。
私が政府に、若い女性の子宮頸がん発症率の増加はなぜかとの質問主意書を出したところ、「性交渉開始時期の低年齢化等の影響があるものと考えている」との答弁が8月20日に閣議決定された。つまり、「安易な性交渉をしてはダメ。体を大切に」という価値観を伝えることが大切ということである。多くの教育調査では家族との会話が豊かな生徒ほど、自尊感情が高く、性規範が確立されているという結果が出ている。
さて、現在、日本で承認されている唯一のワクチンの専門家向け説明書によると、誕生は2007年、日本での販売開始は昨年末で、効能の欄には“本剤の予防効果の持続期間は確立していない”と記され、副作用の注意事項もある。日本人の場合、同剤が効果を持つのは、5~7割と幅があることから、今年7月の厚生科学審議会は、費用対効果について現時点での正確な評価は難しい、との資料をまとめた。要するに承認間もないワクチンで有効性及び安全性の長期追跡調査途中のワクチンなのである。
このようにまだ疑問もある中で子宮頸がん予防パンフレットが次々と作製され、生徒向けのマンガ冊子もある。「セクシュアルデビュー前に」なる言葉が使われている冊子もあり、仰天した。セクシュアルデビューとは12歳くらいで初交があることを表現しているらしいが、「援助交際」と同じく、とんでもない言葉である。現代っ子たちの間で“ワクチンを接種したから、もう子宮頸がんにならない。性交渉しても大丈夫”と勘違いの暴走が起きないだろうか。日教組やジェンダーフリー派たちが進めた過激な性教育の氾(はん)濫(らん)が、子供たちに悪影響を及ぼした経緯を十数年以上にわたって調べてきた者として、危(き)惧(ぐ)している。
政府にも、セクシュアルデビューなる言葉を使っての教育は不適切で、結果として初交年齢を早めることになりはしないかを問うたところ「セクシュアルデビューという単語を使用することと性行動との関係について把握しておらず、お尋ねについてお答えすることは困難である」という閣議決定答弁書が返ってきた。
一般論として予防ワクチンの誕生は朗報ではあろうが、子宮頸がんワクチンについての長期的な効果、副作用のデータはまだ十分ではない。性規範上の問題も含んでいる。厚労省は来年の子宮頸がん予防事業に150億円を概算要求した。保護者の多くがモヤモヤとした疑問を抱いている以上、国会で冷静に論議していくことが必要と考える。
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やまたに・えりこ サンケイリビング新聞編集長、首相補佐官(教育再生担当)など歴任。1男2女の母。
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